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執筆者の写真笠松善光寺 住職

善光寺だより特別号

 平素より、当山の教化活動ならびに維持管理にご協力御擁護賜り有難うございます。


今年は、五月から新型コロナウイルス感染拡大予防の為、お常飯をいつもとは違うお参りの形をお願いしました。

戸惑いを感じられる方がいらっしゃいましたが、今春から独居の方や、安心のために寺でのお勤めを希望される方が多かった為に、毎月お常飯に伺う方限定でハガキにてお知らせをしました。

しかし、それも五月一杯で、岐阜県非常事態宣言が解除されました。六月からは、いつもの通りに、お邪魔したいと思います。今までに、この間のお布施を頂いた方は、そのままでお勤めしますので、よろしくお願いします。

その間、朝のお勤めの後に作務を行い、朝九時頃からお常飯のお勤めをしながら、こんな毎日も「いいものだな」と感じました。いずれ弟子が私の代わりにお参りに行き、私はゆっくりと、お墓掃除を楽しむことが出来るぞ。と、こんな老後もありかなと内心喜んでいる自分が居ると、感じました。

さて、大変さだけが目につくこの頃ですが、幼稚園での変化を見ると、皆が手洗いを丁寧に行うようになりました。これほど丁寧に手洗いができるという事は、今後の感染症予防に大いに寄与できることと思います。皆さんはどうでしょうか?


「花まつり」・納骨総供養


今年の花まつりと納骨総

供養は私と弟子とで勤めました。参詣の方もお二人、園児のお参りもなく静かな花祭でした。


盂蘭盆施餓鬼会


今年も盂蘭盆第施餓鬼法要を七月十七日(金)に行います。例年通りの午前八時からお昼頃までの予定です。

例年、申し込まれる方は、事前準備しておきますので、当日お参りください。お布施は例年と同じです。新盆の方は特別大施餓鬼をします。

又、当日、八月二十四日に努める地蔵盆の行灯奉納申し込み書を用意しておきます。ご希望の方は例年通りに、八月のお参りの際に申し込み頂きますよう重ねてご案内します。


八月の盆参り

例年通りに八月はお盆の月になります。お参りにお邪魔する日時を暑中見舞いにてお知らせします。ご都合悪ければお知らせください。調整させて頂きます。


今回のコロナウイルスについて思う事。


毎日の医療関係者の皆さんのご努力には頭の下がる思いで一杯です。本当に有難いことと感謝しています。

今回の一連の事態について、休業要請の対象事業者に寺院はありませんでした。しかし、四月に入ってから、高齢の方や独居の方から、感染に対して、怖いからお休みにしてほしいとの声を多く聞き、五月六月は寺まいりという事でご連絡させて頂きました。

善光寺では、寺勤めという、毎月のお常飯に伺うことをお休みにして、寺にてお勤めさせて頂きました。そのことで、寺にわざわざお越し頂いた方や、お任せするという方や様々でした。そのことは寺からの距離や交通手段などいろいろな判断基準によることでしょう。当然のことだと思います。

実は、私が若い時に、毎月のお常飯に難儀を感じていたことがあります。そして、毎月こちらが移動するのでなく来てもらうことを考えたことがあります。先々代に尋ねたことがあります。

答えは、多分、今よりお常飯に来られる人の数が減るよ、とのことでした。しかし、今回のことで私達僧侶が各ご自宅に伺い仏壇の前で勤行をすることの意味を思いました。僧侶の生き方、勤行の様子によって、檀信徒の方の心のあり様に少なからず影響を及ぼしているのではと考えます。それは、毎月、自宅の仏壇の前での静かな安らぎを醸すことを望んでおられるのでは、と云事です


善光寺だより

例年このようなお便りを年に二回送ってまいりましたが、近年の仏教ブームに対応できるようにと、現在大学院にてインド哲学を専攻している弟子が、「釈尊の教え」スッタニパータやダンマ・パダ等適宜内容を変えながら、今の私たちに伝えたい仏教のエッセンス、考え方を、善光寺のホームページに定期的に揚げる予定です。弟子との話し合いでは、手始めに、お勤めの赤本をはじめに手紙を作りたいとのことでした。ホームページはスマホでも見ることが出来るように長男が作ってくれていますので、一度、検索してみてください。



編集後記

本堂では、この写真のように、感染拡大を予防した「椅子」の配置に工夫をしてお勤めをしました。中には、久しぶりに本堂に上がったという方もいて、「よかったな」という感想を持ちました。これからも、できるだけ多くの方に本堂に上がっていただければと思いました。

現在、善光寺の維持管理のための在り方について考え中です。皆さんからの年間維持会費を納めて頂くことも検討しています。いずれ役員会での検討結果をお知らせします。





合掌

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