top of page
笠松善光寺 住職

善光寺だより年末年始号




 平素より、当山の教化活動ならびに維持管理にご協力擁護賜り有難うございます。今年も愈々、

歳の瀬を迎えることになりました。例年と違うのは、本堂の修繕とともに、今年を仕舞うことになりそうです。

本堂屋根瓦修繕ご寄付のお願い

 本年は台風が数多く襲来しました。当山も台風二十一号の時に本堂の屋根瓦が飛んでいきました。お願いしていた工事が十二月から漸く始まりました。お墓参りの皆様には足元ご迷惑をおかけすることになりました。年内に工事も終了しました。墓参の折にはご迷惑をおかけしましたが、ご容赦下さい。

さて、今回の工事に際し、檀信徒の皆様初め、墓地利用の皆様からのご喜捨のお申し出がありました。有難いことです。そこで、出来るだけ多くの方にご縁を結んで頂きたく、家ごとのご寄付より、個人のご寄付を募ることに致したく、同封の別紙にてお申込みいただきますよう、お願いします。尚、ご寄付を頂いた方の御芳名は当山のHPと、次号の「善光寺だより」にて発表させて頂きます。その

「御芳名帳」にて春秋の永代経にて「別時回向」を奉修します。

善光寺では従来より寄付の強制はいたしておりません。今回も同様に考えております。しかし、阿弥陀様のお住まいである本堂の修繕ですので、積善の功徳は計り知れないものがあります。できるだけ大勢の方の結縁を願っております。

今回もこの封筒を使用してご納付ください。宜しくご理解頂きますようお願いします。

今回の工事期間中にに、足場が組んであるのを利用し、屋根の状態、建物の状態をまじかに見ました。屋根葺き職人さんは、長野の善光寺の屋根を葺いたことの在る方でした。竣工以来八十年以上も経過しているのに、しっかりとした屋根の葺き方であるとのことでした。更に木造で重層の本堂は珍しく、大事にしてほしいとの感想も頂きました。本堂の木造部分の傷みが激しく、早急に修繕を考えた法がいいとの意見も頂きました。私も同様に考えています。今回の台風の風に贖い、本堂自体大きく揺れている姿に、涙が出て来ました。次の世代に住職を譲るためにも、以前から申し上げていた、本堂の解体修理を計画したいと考えています。私の在住期間の皆さんからの評価として、捉えたいと思います。それで、個人的な御協力の可否を諮りたく、寄付申し込みを考えています。宜しくお願いします。

閑話休題

「時機」という言葉があります。機会、チャンスという意味で使われていますが、仏教的には、少し違いがあります。「時」は、経典にある「時衆」という言葉で考えてみます。善導大師の文書に見られます。意味は、災害とか、必要とされる時、災害時のボランティアのような存在と考えれば、理解し易いと思います。そして、「機」は仏が自らの働きの対象とする存在として、使われていることが多いです。「時機」という言葉で考えると、今回の台風のように、期せずして遭遇してしまった機会を私たちがどのように行動するかを意味しているように理解します。ボランティアとして動きたいけど動けない状況は誰にでもあると思います。でも、誰にでも有名になったスーパーボランティアの方のように、できる部分を見つけることは私たちの未来にとって大切なことのように思います。どんな時でも、私たちの周りに目を配り、行動することが出来ることが、これからの学びや幸せを共感する力に繋がると考えます。どうぞよろしくお願いします。


閲覧数:36回0件のコメント

最新記事

すべて表示

善光寺だより 1月号

カレンダー言葉の解説 「何事も 一つ一つの 積み重ね」 仕事でも趣味でも、長く続けていると楽しく感じる時もそうでない時もある。しかし、一つ一つ前向きにとらえて取り組み続けると「続けて良かったと」と気付く時がある。このお便りもそうである。時に億劫になる時もあるが、月参りの時に...

善光寺だより 8月号

カレンダー言葉の解説 「見守って見守られて」 順風満帆に物事が進んでいる時は、それが自分の実力や功績のように錯覚しがちですが、一転苦境に立つと如何に自分が周囲の助けや厚意によって支えられているのを実感しまう。 今のコロナ禍で普段考えられないくらいの多くの人、組織の尽力により...

善光寺だより 7月号

カレンダー言葉の解説 「あまたなる命と縁する 我が身かな」 縁とは「全ての物事は関係し合っている」とお釈迦様は説かれました。一つ一つの命、数えきれないくらいの命の全てが調和して繋がっているのが、私たちが生きている此の世界、全てが私繋がっている。只繋がっているだけでなく、調和...

bottom of page