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笠松善光寺 住職

善光寺だより 29年10月号


「今 を味わう」

 後生願いという言葉があります。死後の安楽を願う意味ですが、後生と死後とでは意味するところが違います。今の苦しみを我慢すれば、生まれ変わってから良いことがある、という意味です。

心を支えるのに、後生願いはいいことだと思いますが、今を逃げている間は、「安心」は得られません。今の苦しみを直視することは勇気のいることです。でも自分だけがその苦しみを受けているのではないということも事実です。季節の変わり目の目を喜ばせてくれる紅葉は後生への準備です。美しい紅葉を楽しむ今を味わうことが安心につながります。

合掌

【第188回 智暁講座のお知らせ】

11月8日(水)午後1時半から2時半まで

「佛教シリーズ・仏教とは(78)」

【お十夜法要・秋季永代経のお知らせ】

10月28日(土)午前10時から

法話・お斎あります。


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